中古チャイルドシートの購入の方へ!使いやすさの比較とおすすめ
チャイルドシートを買うときに迷うのは、まずどんな機能なのか、使いやすさの違いと、何を優先して購入するべきかということですよね。
新品のチャイルドシートは結構なお値段しますし・・。
(安くて1万円前後~最新フル装備のアイソフィックスだと8万円位まで)
そもそも予算にこだわらない方でしたら、比較サイトでじっくり検討されることもないかと思います(^^;)
デザインと大まかな機能で選び、車に適合されていれば、「はい、決まり!」ですので。
しかし多くはなかなかそう簡単にいかない、家計の事情というものがおありでしょう。
チャイルドシート一台で日頃の涙ぐましい節約が簡単に吹き飛んでしまうものですから・・・。
そこで!ここではよりお手頃に賢く希望のチャイルドシートを買いたい!という方に向けて、中古市場で多く出回っている11機種をタイプ別に比較してみました。
チャイルドシートの安全性に関しては安全基準マークが付いて、正しく装着していれば、大きな違いはありません。
ただ低価格のチャイルドシートは、ベルトの高さ調節や乗せ降ろしなどの利便性、数年使った時に影響があるであろう、本体やカバーの素材の耐久性などに少々欠けるものがあるのも事実。
安全性がクリアしているもので、価格の違いというのは、利便性と耐久性だと思います。
ですのでチャイルドシートそのものを比較する前に、是非希望するご予算、ご自身の環境(頻度、使用するであろう年数)を大まかに決めてから比較されることをおすすめします。
でないと短期間しか使わないのに、高価な装備で必要以上の価格のものを買ってしまう、ということにもなりまねません。
まぁ、フル装備でお手頃価格に越したことはないのですが、それはなかなか難しい・・・。
中古チャイルドシートの比較
チャイルドシートの比較する内容は、主に下記の6項目を比較しました。
1.安全性【優→良→可)
NASVA 自動車事故対策機構のチャイルドシートアセスメントの試験評価を元にして表示しています。
2.乗せ降ろしのしやすさ
3.取付けのしやすさ
4.お手入(カバー取り外しのしやすさ)
5.肩ベルトの高さ調節のしやすさ
上記2~5に関しては、当店での業務中に実際にやってみた上での相対的な評価となります。評価は独自に5段階で、より簡単、わかりやすいものは5以降4.3.2….となります。
6.カバーの耐久性
同じ条件で比較することはできませんが、あらゆるチャイルドシートをお手入してきて、年数が経った時の傷み具合やカバーの厚み、縫製の強度(ほつれやすさの有無)を相対的に見て、独自に判断しました。
ターン(回転する)タイプ(前後付替え必要なし)
新品価格:3万円前後~5万円前後 中古相場:1万円前後~2万円弱
評価:優→良→可、5→1
1.アップリカ フラディア / ディアターン ![]() |
2.コンビ ラクティアターン ![]() |
3.カーメイト エールベベ・ クルットNT ![]() |
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安全性試験評価 | 乳児(後向き) |
優(ベッド時は良) |
良 | 良 |
幼児(前向き) | 良 | 普 | 優 | |
乗せ降ろし(回転時) | 3 | 5 | 5 | |
取付け | 4 | 4 | 5 | |
お手入 | 4 | 5 | 3 | |
肩ベルト高さ調節のしやすさ | 4 | 4 | 5 | |
カバーの耐久性 | 4 | 5 | 4 |
評価の詳細
乗せ降ろし:アップリカは回転時の操作に多少練習し慣れが必要な為、若干マイナス。バックル操作等はどれも同じ。
取付け:明確にエールベベが一番簡単。慣れれば数十秒で取り付け可能。
お手入:エールベベは新生児用インナークッションのカバーのみ取り外す時に、丁寧に扱わないと中のスポンジが割れてしまう可能性があります(割れてもまたカバーをつければ支障はないのですが・・)肩ベルトカバーの取付け方などは、説明書を見なければちょっとわかりにくいかと思います。
アップリカはヘッドサポートの構造が、コンビと比べると少々わかりにくいかな?という程度。よってコンビがカバーの取付け・取り外しは最もしやすい形状かと思います。
肩ベルト高さ調節:カーメイト エールベベは背面のカバーをあけ、ワンタッチで変えられます。他は背面でベルトを金具から外し、穴を入れ替えて、カバーと共にまた付け直す。という説明書を見ながらの調節が必要となり、ワンタッチ調節の利便性はダントツです。
カバーの耐久性:このクラスはどれもカバーの耐久性は優れていて、傷みにくい素材を使用している。さほど大きな差はないが、コンビはカバーに厚みがあり、縫製が最もしっかりしている印象がある。
総合結果:
上記3種類でおすすめチャイルドシートはカーメイト エールベベ・クルットNTです。
お手入のしやすさが少々劣るものの、カバーを外して洗うのはそう頻繁ではありません。
安全性の実験結果も加味すると、より長期間となる幼児(前向き)の評価が唯一の優であること、取付けが非常に簡単なところがポイントを押し上げました!
一般的なチャイルドシート(前後付替え必要あり)
新品価格:1万円前後~2万円台 中古相場:4千円~8千円位
評価:優→良→可、5→1
1.コンビ コッコロ / ミニマグランデ ![]() |
2.タカタ 04-neo ![]() |
3.リーマン ピピ / ソシエ / ネディ ![]() |
4.カトージ ジョイ―joie ![]() |
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安全性試験評価 | 乳児(後向き) | 良 | 優 | 優 | 優 |
幼児(前向き) | 普 | 優 | 良 | 良 | |
乗せ降ろし ※1 | とおせんぼ有無 | 有 | 無 | 有 | 有 |
胸当て有無 | 無 | 有 | 無 | 無 | |
取付け | 乳児(後向き) | 3 | 4 | 5 | 3 |
幼児(前向き) | 5 | 4 | 5 | 5 | |
お手入 | 5 | 4 | 4 | 5 | |
肩ベルト高さ調節のしやすさ | 4 | 3 | 4 | 4 | |
カバーの耐久性 | 5 | 4 | 4 | 3 |
※1 乗せ降ろし欄の内容:
・とおせんぼ→後向き時にドア側でシートベルトが横切ってしまう状態で取付けるタイプがあり、乗せ降ろし時に少々影響が出る。新基準のチャイルドシートはほとんどがこのタイプ。
・胸当て→バックルの上部に付いている左右のベルトを固定するようなクリップ。新安全基準では一度の操作でバックルが外れるよう使用不可に変わりました。(ただ胸当てがあった方のがベルトが肩から落ちにくい。新基準の胸当てがないタイプはベルトが緩んでいないかをしっかり確認する必要があります。)
評価の詳細
乗せ降ろし:
とおせんぼ→コンビとリーマン、カトージはドア側にシートベルトが横切っている為、ベルトをよけて子供の乗せ降ろしをするので、少々やりにくい。タカタは旧基準だが、後向きではベルトがシートカバーの下を通るので、見た目もすっきり。
胸当て→タカタはバックルのすぐ上に胸当てのクリップが付いており、バックルと共に装着しなければならないが、その分ベルトがはだける心配が少ない。
取付け:
乳児(後向き)はリーマンが最も簡単にしっかり取り付けられる。他は説明書をしっかり読まないとわかりにくい。
幼児(前向き)はタカタが力のない女性でも軽い力でしっかり取り付けるためのベルトを締めるハンドルが付いているが、かえってわかりにくい。前向き取付けに関しては、コンビとリーマン、カトージが簡単。
お手入:
さほど差はないが、タカタとリーマンは肩ハーネスカバーが2種類(前向き用と後向き用)で付いている。コンビは1種類のみなので、お手入するカバーの数は少ない。タカタはインナークッション中のスポンジの取り外しがしにくい。(取り付ける時、きつくて布が裂けそうになる)
肩ベルトの高さ調節:タカタは幼児用(前向き)時のハーネスカバーが背面に付属のクリップで留めている為、いちいち外してまた付けなければならず、手間がかかる。
カバーの耐久性:
カバーの厚みは本体、インナークッション共にコンビがよりぶ分厚くしっかりしている。また他に比べて毛玉もできにくい。タカタのようなメッシュ素材は通気性はよさそうだが、細かなゴミ(特にお菓子の食べかす)が入ってしまうと取り除くのが非常に大変。リーマンは紫外線による日焼けをしていることが多い。
カトージはこの中で最安値の割にカバーのクッション性はあるが、やはり表面は他と比べ傷みやすいかも。
総合結果:
上記3種類では特にこれがおすすめ!というわけではなく、チャイルドシートごとに一長一短です。
よって、
安全性最優先→タカタ
コストパフォーマンス→カトージ
簡単・扱いやすさ→リーマン
カバーの耐久性・品質→コンビ
の順でおすすめします。
ロングユースタイプ(9kg~36kg チャイルド&ジュニアシート)
新品価格:1.2万円~1.6万円前後 中古価格:4千円~9千円
評価:優→良→可、5→1
1.アップリカ |
2.コンビ ジョイトリップ ![]() |
3.コンビ ハーネスフィットロング ![]() |
4.エールベベ サラット3ステップ (インパクトシールド) ![]() |
|
安全性試験評価 | 良 | 普 | 良 | 公表無し |
取付け | 4 | 4 | 5 | 5 |
お手入 | 3 | 4 | 5 | 5 |
重量 | 9.2kg | 5kg | 5.9kg | 5.2kg |
背もたれ取外し (座面のみ使用) |
可 | 可 | 不可 | 可 |
背もたれ 高さ調節 |
可 | 不可 | 不可 | 可 |
他マイナス点 | 背もたれの取外しがわかりにくい | 背もたれの取付けがやりにくい | 高学年になってきてもシート型は必要ないかも・・ 座面だけで足りる |
ハーネスベルトに比べインパクトシールドは安全性に少々疑問あり。 体重は満たしていても小柄な子供、活発な子供は正しく装着できない可能性あり |
他プラス点 | 幅がありゆったりしている ドリンクホルダー付 |
省スペース型、 コンパクト ドリンクホルダー付 |
全体的にシンプル、わかりやすい 無駄が無い |
全体的にシンプル、わかりやすい。装着が簡単。 ハーネスを嫌がる子もこれは大丈夫ということも |
チャイルド&ジュニアシートはそれぞれ仕様が幅広く、用途に応じて長短が分かれるため、一概におすすめはありません。
優先したい機能、特徴を比較して用途に合ったものを選ぶことをおすすめします。
ちなみに、
取付け、取り外しが頻繁な場合は →ジョイトリップ、ハーネスフィットロング、エールベベがおすすめ。
より簡単さ、シンプルさ優先でしたら →ハーネスフィットロング、エールベベ
安全性能重視でしたら →ユーロハーネス、ハーネスフィットロング
というところでしょうか。
以上、中古でチャイルドシートのご購入を検討される際に、ご参考ください^^
by : yosshi