七五三の七歳で必要となる着物セットの一覧
日本人とは言え、今はほとんどの人が着物とは縁のない生活をしています。
お茶や、お花を習っていたり、着物が趣味な人にとっては基本的な着物用語も、普段全く着物と関わらない人にとって(私)子供の七五三用の着物についてもチンプンカンプンなのです。
当店(リサイクルショップSANTA) では、以前から七五三用の着物は扱っていましたが、私は毎年なんとなく知識があやふや・・。
見たことはあるものの、具体的な使い方などははっきりしないまま、着物関係は細かくて、とにかく「難しい」という先入観が拭えませんでした(*_*;
いやいやきっと私だけではありません。
お子さんの七五三を通じて初めて知った方も多いはず。
まず難しいと感じるひとつは、七歳は着物以外の小物が多いということ。
普段聞き慣れない漢字を目にするだけで「難しい」と感じてしまうものなのです。
そして個別の小物に関して、ネット上では実に詳しく由来なども解説していただけているサイトを目にするのですが、必要なものを一覧で見てわかるページが意外と少ない!という事実でした。
ということもあり、独自で調べ、七歳の七五三で必要な着物、小物の必要なセット内容を一覧にしてみました。
(ちなみに全身画像は十数年前の我が娘。おばあちゃんが着物を用意し着させてくれたので、母はノータッチでした・・汗)
七歳の七五三で必要な着物・小物の一覧
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高級なのは絹100%の正絹(しょうけん)。安価なのは化繊のポリエステル。正絹は肌ざわりがいいが、メンテナンスに手間がかかる。ポリエステルは絹に比べ硬くごわついた感じだが、自宅で洗濯可能。 |
一番最初に着る着物用肌着。肌襦袢は上、裾よけは腰から下で分かれている。着物を着てしまえば完全に見えなくなる。最近は「きもの用スリップ」というベビーの肌着のような脇に紐が付いた簡単なものもある。 |
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長襦袢(ながじゅばん)
肌襦袢の次に着るのが長襦袢。肌襦袢が外からは完全に見えない肌着と違って、長襦袢は衿や袖からチラリと少しだけ見えるように着るもの。そのため色や柄も着物に合わせたものになる。 半衿(はんえり) 襦袢に縫い付ける替え衿で、着物の襟の汚れを防ぐもの。 |
着物と半衿の間に入れて重ね、着ているように見せるもの。 |
腰ひもで仮留め、伊達締めでしっかり留めるという役割。見た目は似ているが、伊達締めの方は腰に当たる部分に芯が入っている。また伊達締めは紐ではなくマジックテープもある。 |
結び帯(作り帯)・手結び帯(袋帯) |
丸い形状の紐で、帯の上に重ねて付ける帯締め。 |
帯揚げは帯の上に少し見える部分。帯の形が崩れるのを防ぐものなので、結び帯では装飾用となる。 |
帯の下に巻いてから着物の斜め後ろに垂らす飾り。 |
筥迫は小物入れの形状をした装飾品。着物の衿の合わせ目に挟む。びら簪は箱迫用の簪。髪の毛に付ける簪と似ているが箱迫用とは異なる。 |
装飾用の扇子。帯の上の帯締めの部分に挟む。 |
ぞうりはかかとが少し出るくらいの小さめサイズを選ぶが、子供の場合は歩きやすさを優先して大き目を選ぶ。その際普段の足のサイズより、甲の高さと横幅で変わるため、どの程度大き目がいいかは足の形状による。写真だけならさほど気にしなくていいが、外を歩く場合は試着が必要。 |
いかがでしょう?
七歳は着物以外にもこれだけ必要な小物がたくさんあります。
素人目にはそれを使うことによって何がどう違うの?と疑問に思うところですが、いやいや、調べてみるとな~るほど!あるとないでは華やかさや全体のバランスが違います!
いやはや着物は奥が深い。日本人のきめ細かな性質が見事に表れているなと改めて思いました。
普段は馴染みのない着物だからこそ、こういった節目に日本古来の文化に触れるいい機会なのですね。
今はネットを通じて、新品でもレンタルでも、リサイクルショップや個人取引の着物でも、それぞれの用途と予算に応じて選べる時代です。
各ご家庭に見合った選択で、お子様の健やかな成長をお祝いしてあげてください(^^♪
by yosshi
※このページの内容は着物に関して素人が作成したものです。名称、用途等の誤りがございましたらご一報いただけましたら幸いです。