グッドベビーベビーピットのチャイルドシートの取扱説明書がないので作っちゃいました!
西松屋やネット通販で広く販売されているGoodbabyチャイルドシート。
当店でもここ数年でよく買取りで入荷することが増えてきました。
チャイルドシートの取説が無い場合、通常はメーカーのホームページからダウンロードできるので、グッドベビーのHPを見てみました・・・が、見当たらない!
仕方が無いので、当店オリジナルで作ってみました。
取説を無くしてしまった、中古で譲ってもらった等、取り付け方がわからない時、ご参考ください。
目次
チャイルドシートの基本情報
グッドベビーのチャイルドシートもいろいろあると思いますが、今回は「ベビーピット」という機種での説明です。
通常このようなタイプのものは、新生児~1歳位(10㎏位)までは後向きで取付け、1歳位~4歳位(18㎏位)までは前向きで取付けなければいけません。
取付け場所ですが、必ず後部座席の3点式シートベルトのある座席のみ取付け可能です。
助手席はエアバックが作動すると重大事故となり大変危険ですので、助手席には付けられません。
尚、3点式シートベルトというのは運転席と同じベルトです。
少し前の車によくある、後部座席3人乗り中央の2点式シートベルト(腰部分だけのベルト)では取付けられません。
あと、商用車などの座席の奥行きの狭いシートや、スポーツカーなどの深く沈み込んだバケットシートも不安定ですので取り付けられません。
リクライニングの仕方
座る下の部分にレバーがあるので、それを引くようにして握ると角度が変えられます。 リクライニングの役割は、安全な角度で固定する為のものですので、前向き、後向きと決まった角度でリクライニングをします。
ハーネス(ベルト)の長さ調整
ハーネスの伸ばし方
①まず赤矢印のカバーをめくります。
②中にある金属のレバーを押します。
③押しながらハーネスを引っ張ると伸びます。
ハーネスの縮め方
ハーネス調節レバーから出ているベルトを引っ張ると短くなります。
縮めるときはレバーを触らずにベルトを引っ張るだけで短くなります。
ハーネスを調節する順番
1.ハーネスは先に伸ばしておく
2.お子様を座らせる
3.ハーネスと体の間に軽く指が入る程度に縮めて調節する
ハーネス(ベルト)位置の付け替え方
お子様の成長に応じて、肩の位置に合うよう、肩ハーネスの高さを上げる(通し穴の位置を替える)必要があります。 ハーネスは本体の背面側で金具から抜いて、穴の位置を替えます。
①まず本体を背面に向けますが、このままではハーネスの先が付いている金具が隠れているので、伸ばして金具を上に引き出します。
②金具を出すにはハーネスを伸ばす時と同じように、 ハーネス調節レバーを押しながら→ | 背面下から出ているベルトを引っ張ると金具が出てきます。 |
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③金具からベルトを引き抜きます。 左右引き抜いたところです↓
④ハーネスカバーを固定しているマジックテープをはがします。 | はがしました↓ |
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⑤ハーネスをそのまま正面へ穴から引き抜いて、2段目の穴に差し込みます。
⑥背面に向け、ハーネスカバーのマジックテープを付けます。
⑦ハーネスを外した時のように、金具にハーネスの輪っかの部分を通します。 (この時、ハーネスの先端は輪っかが2つあります。先端の輪に付けるとハーネスがより長くなり、2段目の輪にに付けると短めになります。お子様の成長に応じて調節してください。) | ↓ちなみに下記ような付け方は誤りです。 このように間違えた付け方でご使用されている方が結構いらっしゃいます。(輪っかの奥ではなく、手前側に金具を引っ掛けます) ご注意ください。 |
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これでハーネスの高さ調節完了です。 数か月に一度の作業ですが、子供は気付くといつのまにか成長していますので、肩の位置にハーネスが合うように気を付けてあげてください。
股のバックル位置の付け替え、カバー・クッションを外す際のバックルの抜き方
通常のチャイルドシートのバックルは定位置でクッション等でおしり部分のサイズを調整できるのですが、このグッドベビーはバックルの差し込み穴が2ヶ所あり、おしり部分の面積を広げることができます。
また、バックルの横幅が広い為、新生児用クッションを外す時や、お洗濯でバックルカバーを外す時も、バックルがついたままですとカバーが外せず、一旦バックルを本体から抜き取る必要があります。
①股のバックルの差し込み口の穴が手前側にもありますのでインナークッションを外して手前に付け替えます。
②リクライニングレバーを一番倒し、レバーの底面を除くとバックルを固定している金具が見えます。
この金具を本体から引き抜きます。
一旦指でつまんで引っ張り、縦に向けて下から上へ押し込むとバックルが抜けます。
(手を入れる部分が狭いので、小さな手の女性の方がやりやすいかもしれません)
③引き抜いて、バックルが外れました。新生児用クッションや、カバーを外す時もこれですんなり外せます。
④手前の穴にバックルの位置を替えるときは、図のように金具を縦に向けて穴に差し込みます。 しっかり差し込んだらそのまま手を離せば金具が勝手に横向きになり、しっかり引っかかって外れない仕組みになっています。
バックルの付け替え完成です。
後向きの取付け方(新生児~1歳位、又は10kg位まで)
・今回はホンダの軽自動車、助手席側の後部座席に取り付けます。
・本体の側面に後向き・前向きの取付け方の図がありますので、そちらもご参考ください。
・本体に付いている青いシールは後向き取付け時、赤いシールは前向き取付け時の目印となります。
取付け前にご確認下さい!
・肩ベルト、股バックルの位置はお子様の体にあっていますか?
合わないようでしたら上記ご参考の上、先に調節してください。(取り付けた後ですと調節ができません)
・お車のシートベルトが『チャイルドシートロック機構付シートベルト』かどうかご確認ください。
(シートベルトを一度全て引き出し、少し戻した時、それ以上引き出せないようになっていると、ロック機能がついたシートベルトです。最近の車はベルトのロック機能が付いていませんが、旧式の車は一時期普及していました)
チャイルドシートロック機構付シートベルトの場合
取付けている途中でロック機能が働いてしまうと、それ以上引き出せなくなるので、やり直さなければいけなくなります。それを防ぐため、先にシートベルトを全て引き出しておいてから、ベルトの出ている根元に事務用クリップや、ピン止めなどで留めて固定しておくと、取付けがしやすくなります。
①まずリクライニングレバーで一番倒した状態にします。 | 倒したら、側面の白いシールの目印が、下の青いシールの『4』の位置に指していることを確認してください。(反射して見えにくいですが、下の▲が青いシール『4』です。) |
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②先にシートベルトをバックルに差し込んでおきます。
③本体のU字部分に腰ベルトを引っ掛けます。 | ↓反対のバックル側も引っ掛けます。 |
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④シートベルトの上から出ている肩ベルトを本体背面の青いシールの溝に差し込みます。
⑤本体から紐でつながれている赤いクリップをシートベルトのバックルのすぐ上に取り付けます。
(クリップは上の肩ベルトのみ留めてください。留めたらそのままバックルの方へ押しつけるようにしながらベルトを上に引っ張ると、緩まずしっかり留められます。)
後向きの取付け完了です。
助手席側から見たところ | 運転席側から見たところ |
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もしこの時点でぐらつきがあるようでしたら以下の2点をご確認ください。
1.車のシートとチャイルドシートの間に隙間が出来ていませんか?
→リクライニングをしっかり起こし、シートと本体の間に隙間が出来ないようにしてください。 リクライニングが出来ないシートの場合、隙間にタオルなどを詰めていただくと、ぐらつきがなくなります。
2.ベルトがねじれていたり、どこかで引っかかって緩みが生じていませんか?
→その箇所だけ直せないようでしたら、一旦シートベルトを外して、最初からやり直してください。
前向きの取付け方(1歳位~4歳位まで、又は18㎏位まで)
取付け前に下記の2点をご確認ください!
1.リクライニングは起こした状態で取り付けます。
(側面の赤いシールで『1・2・3』の位置で使用可能です)
←反射してわかりにくいですが、赤いシールの『1』に合わせています。
2.後部座席のヘッドレストが本体に当たっていないかご確認ください。
↓ヘッドレストが本体にあたってしまう場合 | ↓高さを上げて当たらないようにするか、ヘッドレストを外してから取付けてください。 (ここでは外してから取り付けます。) |
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①本体側面の赤いシールの付いた、本体とカバーの隙間にシートベルトを入れ、反対側に通してからバックルに留めます。(この時、ベルトを入れたもう一方の空いてる手を、反対側のカバーの隙間に入れて、ベルトの金具を引っ張ると、反対側から出しやすくなります)
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②シートベルトの出ている側(バックルと反対側)の本体側面にある赤い部分のクリップを開き、隙間にシートベルトを差し込みます。(この時ベルトを上の方に引っ張るようにし、緩みを取ってから隙間に差し込みます)
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前向きの取付け完成です。
※後向きで使用した紐でつながっている赤いクリップは、前向きの時は使用しません。
以上、グッドベビーベビーピットチャイルドシートの取付け方でした。
チャイルドシートはどんなに安全性が高いものでも、誤った取付け方では意味がありません。
安全に使用するポイントは
・ベルトが緩んでいないか、本体が不安定になっていないか
・お子様の体重・月齢に応じた正しい位置にしっかり取り付けられているか(前向き・後向き)
・お子様の体重、月齢に応じたベルトの位置や、付属品(インナークッション)を正しく使用しているか
以上を確認して安全にお使いください。
【おことわり】
こちらは正規の説明書と比較すると、手順など異なる部分もあるかと思います。
これまで、さまざまなチャイルドシートをお手入し、取付けもしてきたので、個人的にやり易いと思われるやり方が含まれた説明となっているかもしれません。
あくまでもご参考程度とお考えください。
その他のチャイルドシートでも取付け方がわからない時、もしお立ち寄りいただけるようでしたら、当店で購入以外のものでもお取付けをしております。ついでの際、お気軽にお声掛けください♪
by yosshi