親も楽しい!子供との遊び(室内での手作りおもちゃ・体を使ったあそびのススメ)
連日の悪天候や猛暑、北風の寒ーい時期など、外に出るのが難しい日が続くと親子でストレスが溜まってしまいますよね。
ただでさえ憂鬱になるお天気の日は子供の声が普段にも増して耳障りに聞こえてしまったり、その親の不機嫌を感じる子供は更に奇声を出したり家の中で困った行動をするものだから親もイライラ、という悪循環・・・。
私の子育て時期は(20年近く前)上が3歳、下が1歳になった頃から仕事をしていたのですが、せっかくの休みに外に出られない日があると、家の中で一日中子供達と過ごす時間に困りました。
家のおもちゃをとっかえひっかえして遊ぶのですが、1~3歳の子供なんてすぐに飽きてしまいます。
放っておくとおもちゃを投げつけるは親に無理な要求をするはで手に負えなくなり、まんまと悪循環にはまってしまいます。
そんなよろしくない状況になってみて初めて人は知恵が働くんですね。
まぁその前から家事の最中で手が離せない時なんかは子供が飽きないよう、家のあらゆるものを使ってあれこれ試していましたが・・・。
(キッチンのお玉と鍋を渡して音を出して遊ばせたり、瓶や箱にビー玉を渡して出し入れしてみたりなどなど・・・。)
普段何気なく使っているもの、家にあるものは子供にとっては市販のおもちゃより夢中になるものが実は沢山あるんです。
楽しい遊びは物をおもちゃにするだけではありません。
時には体一つでいくらでも子供のエネルギーを発散できる遊びがいっぱい!
それがまた親子のスキンシップになったり、十分な筋トレ(?)になったりと意外なメリットも。
ここでは私自身が子育て中、実際に子供達と遊んでいた様々な遊びを思いつく限り紹介したいと思います。
年齢や子供によっては全く興味を示さないこともあるかもしれません。
大事なのは親が「この子にはこうしたら面白いかも?」という独自のアレンジです。
想像力を膨らませてあれこれ試してみてください。
だんだん大人の頭も柔らかくなりますよ(*^^)v
目次
身近な物を使った遊び
たまーに、家電製品が壊れて買い替えた時、冷蔵庫や洗濯機の大きな段ボールが万能おもちゃに!
段ボールのお家
1.中身を取り出して空になった段ボールを再度蓋をしてテープで留めます。
2.側面に窓やドアを作るためにペンなどで下書きをして大きさを決めます。
3.カッターで切れ目を入れます。
(この時、窓なら四方向全て切り取ってしまわずに、どこか一辺だけ残しておき、折れ目を付けて開閉式にした方が子供は喜ぶと思います。また開閉する部分の内側に段ボールの切れ端を丸めてテープで留めておくなどしておけば取っ手になって開け閉めがしやすくなります。)
4.好きな絵を描いたり、シールを貼ったりして子供に好きなだけデコレーションさせてあげましょう。
いろいろアレンジ:
内側に蛍光テープを貼って夜空にしたり、天井(段ボールの上部)に小さく穴をあけ、紐でくくった小さなぬいぐるみなどをぶら下げてみたり・・・ふいに外から大人が紐を引くいて中のおもちゃを動かしたりしても子供は喜ぶかも^^)
段ボールを縦に使うので幼児とはいえ二人も入ったらキツキツですが、それもまたいい。
子供って狭い空間が好きですよね~(^^♪
注意:
・カッターで切る時は危ないので、あらかじめ子供が側にいない時間を見計らって先にカットしておきましょう。
・子供がお家の中に入っている時も大人は必ず側にいるように。子供が中で寄りかかると段ボールが倒れてしまいます。大人が支えているか、四隅に紐などを付けて丈夫な家具にくくり付けておきましょう。
ボールプール(紙プール?)
1.お家で使った段ボールの天井部分(上部)のみを切り開きます。
2.お家の時に切り開いた窓とドアは開いてしまうと中身がこぼれるので外側からテープで留めておく。
3.中に市販の小さなボールを沢山入れるか、ボールが少なかったり無ければ新聞紙を丸めた手作りボールを入れる。(子供の足が隠れるほど沢山入れると楽しい^^ )
狭いですが深さのある段ボールならボールが外に飛び出しにくいですね。
子供が上に向ってボールをポイポイ放り出してしまうようなら上から透明のビニールなどで軽く覆っておいてもいいかもしれません。
段ボールのトンネルバージョン
1.上のお家のまま、上下の蓋の部分を丁寧に切り開きます。
この時段ボールの底の部分に金属の留め具がある場合、必ずペンチなどであらかじめ外しておき、外した凹凸部分は引っかからないようテープなどで触っても痛くないようにしておきます。心配な場合は段ボールの淵はぐるっとテープで保護しておくと安心です。(我が家は面倒でそのままでしたが・・汗)
2.蓋が開いたままではパカパカして安定しないので、開いた蓋の四隅をテープで留めます。
3.横倒しにすると子供が通るのにぴったりなトンネル~!
お家段ボールで作った窓をそのままにしておけば、トンネルの中からおもちゃをポイッとして自分で拾いに行ったり、中にいる妹にお兄ちゃんが窓からおもちゃを渡したり。(投げつけたり?)
たったこれだけでも何度も何度も二人で通ってました。
トンネルは支えていないとグニャっと潰れてしまうので、私が手で支えていましたが、段ボールの角などに穴をあけて紐を通して丈夫な家具にくくり付けておけば、支えてなくても自立しますよね。
またあえて支え無しにしておくと子供がトンネル内を横に移動するだけで壁がパタンと倒れる瞬間もまた楽しいようです。(一瞬でひし形の狭い空間に変わるのが子供にとっては新鮮なんですね!(^^)!
普通は大きくて邪魔になるし真っ先に廃品回収行きですが、小さなお子さんのいるお家の方!特大段ボールは絶対取っておきましょう(^_-)-☆
体を使ったあそび
くるりんぱ!
1.まず立って子供と向き合いながら手をつなぎます。
↓
2.手をつないだまま大人は足を少し広げでしっかり立ち、子供は大人の足を登っていきます。
この時大人は手を少し広げながら子供が登りやすいようしっかり手で支えてやります。
大人のお腹のあたりまで登っていき、子供の体が水平になったら・・・
↓
3.子供が足で大人のお腹を蹴ると向こう側へくるりん!と回り着地。
これだけのあっという間の動きなのですが、慣れると何回でもくるくる回りたがります。
幼児期の体の軽い時でなければ出来ない遊びなのですが、この『回る』感覚はその後のあらゆる運動能力に影響するようです。
下の子が3歳頃からこの遊びを偶然するようになり、気付けばいつの間にか保育園の朝のバイバイの儀式となっていました(-_-;)
自力で肩車
名前のとおり、自力で子供が大人の体を登って肩車になるあそび。
まず大人は壁にもたれて少し膝を曲げます。
この時手は組んでもいいし、空気椅子状態でこの態勢がきつかったら周りの家具などにつかまり体を支えてもいいです。
こどもは大人の曲げた膝や腕、肩につかまりよいしょよいしょと登り、大人の肩まで股げたらゴール。
子供がきつそうだったらちょっと手を添えてなるなどしてあげてもいいですね。
これはどう見てもパパ(男性)との遊びでしょ!と思われますが私がよくやって(やらされて?)ました・・汗
全身に力を入れていないと押し倒されそうになるのでいい筋トレになります。
この遊びは2歳前後だったでしょうか。
子供は小柄だったのですが、大き目のお子さんであれば大人は更に筋トレ効果が増しますね。(笑)
子供も全身運動になるので大人以上にエネルギーの発散になると思います。
これも主に下の子がよくなっていたのですが、関係あるかどうか学童期はのぼり棒や木登りといったものが得意でした。
素早くパチン!
今度は力ではなく反射神経。
これはやったことのある人も多いのではないでしょうか?
2人以上で手を使った遊びです。
手の甲を上にして、大人が下、子供が上にして手を重ねるようにして差し出します。
大人は出した手を素早く動かし上にある子供の手をパチンと叩きます。
子供はその動きを察知して、叩かれないよう素早く引っ込めるという遊び。
手を出して準備してから「パパ(ママ)がこうやってやるから(スローで手を叩く真似をする)、○○は叩かれないようすぐに手を引っ込めるんだよ。いつ手が動くかわからないからね~」
というふうに伝えてスタンバイ。
子供は手と大人の顔を交互に見つめてドキドキ。
大人がちょっと手を動かしてフェイントをかけると大げさに引っ込めたりして面白いです。(笑)
何度か手を引っ込める予行練習をしてから子供の反応を見て・・・素早くパチン! 大ウケでした。
これはあまり小さいと難しいかも。5歳位からでしょうか。
小学生位ならパチンする叩き役も本気で遊べます。(子供がやると手加減なしで結構イタイ・・・)
足踏みゲーム
これも子供の頃やりませんでしたか?
足を踏まれないよう素早い動きが必要なゲーム。
お互い手をつなぎ向き合います。
子供は大人に足を踏まれないよう、手をつないだままの範囲で素早く移動します。
初め大人は様子を見て手加減しながら子供にたっぷり跳ねさせます。
そろそろ疲れてきたかな?というところで・・・踏む!
子供はキャーキャー言いながら足の素早い動きを勝手に学んでいきます。( ´∀` )
ちょっとドタバタするので集合住宅の方は要注意ですが・・・。
お布団にダーイブ!
晴れた日の夕方。
ベランダに干したふかふかになったお布団を取り込める時にやってた遊び。
想像つきますよね。
柔らかいお布団の上に子供を放り投げる少々乱暴な遊び。
これ、嫌な人もいるかもしれませんが(せっかくきれいになったのに子供が乗ったらヨダレが付くとか・・)
汚れ防止ならビニールでもバスタオルでも上に掛けて端を折り込んでおきましょう。
子供は荒っぽい遊びも大好きですから。
子供の体格にもよりますが、一歳代のまだ小さいうちがチャンスです。
ケガをしないよう周りを片付けて、仰向けに横抱きしてゆらゆら助走を付けてから布団の上にダーイブ!
もう子供は笑いが止まりません。( ´∀` )
初めは子供の様子を見て助走無しで軽~く手を添えながらポイ!
大丈夫そうなら徐々に振りを大きくして布団にダイブします。
うちの子はお腹を抱えて大笑いでしたが、子供の反応はいろいろですので様子を見ながらほどほどにやりましょう。
こちらも集合住宅ではなかなか難しいですよね。
その頃は我が家も上の階に住んでいたのですが、大人の布団を重ねてやればそんなに響かなかったと思います(たぶん・・・)
最後に、
絵本の読み聞かせ オリジナルバージョン!
子供って本でも何でも気に入ったものは何度でも繰り返し求めます。
大人の方が飽きてきてしまって本心は「え~っまたこれ~?」ってな感じで。
寝る前の絵本の読み聞かせなんて読んでるうちにこっちの方が眠たくなってしまいます・・・(-_-)zzz
ん?いつものお話し、何か違う??
気付けば習慣となっていた寝る前の絵本タイム。時には正直「面倒だな・・」と思いながら読んでいて、ふと絵本のお話を少し変えてみたんです。
別に大したことではありません。
例えばお話の中の数字や色、登場人物の名前をちょっと変えて読んでみる。
私はこれを上の子が3歳の時にやっていたのですが、それまで何十回と読んでいたのでおそらく子供はかなり内容を覚えていた本でした。
初めはさらっと知らん顔して出てくる数を適当に変えてみました。
ちらっと子供の顔を見るとキョトンとしています。
「あれ?何かいつもと違うような・・・?」という表情。
そこで次はちょっとわざとらしく変えた部分を強調して読んでみます。
すると子供もさすがに気付いたようで「もう!ママちがうでしょ!」って笑いながらツッコミが入るので、私はすかさず「あれ?違っちゃった?おかしいな~」ととぼけます。
あまりしつこく変えてばかりだとつまらなくなるので、どの程度ボケると子供は気付くのか観察しながら読むんです。
平常心で気付かれないよう、でも内容はわかりやすく変えてみたり(例えば登場人物のお母さんをおばあちゃんにしてみたり)、読み方を変えると子供は気付くのかなと思い、あえて絵本のとおりに読むけれど特定の部分だけ大げさに強調して読んでみたり。などなど。
子供の表情を見ながらあれこれ試しながら読むと、意外に細かいところでツッコミが入ったり、逆に明らかに変えた部分はスルーしてしまって「あれ?」とこちらがずっこけたり(-_-;)
ママ怖~い!変!なにそれ~
絵本読む時って声に感情が表れますよね。
疲れ切った日は眠くて仕方ありませんでした。
もうやんなっちゃうんです。他にもやらなきゃいけないことがあるのに子供が寝てくれないと片付けられない・・・
なーんていうクタクタの日、ふてくされた投げやりの読み方になっていることに気が付いた時、何となくわざと声を変えてみたんです。
怖~い声のおばけバージョン。赤ちゃん言葉バージョン。ミッキーみたいな(?)甲高い声バージョン??
小さな子供相手だからこそ出来る業です。他人には聞かせられないんですけどね・・・(-_-;)
おばけバージョンはまだ冗談があまり通じない時期だったのでけっこう怖がっていました。
次第に私が調子に乗って、さらにハチャメチャな声を出すと「もう!ちゃんと読んでよ!」と言いながらも、たぶん子供も楽しんでたんじゃないかな~と勝手に解釈しています。
いいんです、親が思うように楽しめれば。
子供との絵本タイムは今でも鮮明に記憶しています。(もう20年近く経ってます)ということは楽しかったからですね!(^^)!
読み飽きたいつもの絵本も、ちょっとした一工夫で大人も楽しい時間になります(^^♪
子供の遊びは無限大!
出来上がった市販のおもちゃをただ与えるだけでは子供はすぐに飽きてしまいます。
ただの容器、石ころ、紐、棒切れだって子供にとっては全てが興味をそそられる楽しいおもちゃです。
ただ市販のおもちゃでも、自分流の遊び方を見つけ出すと途端に夢中になるんです。そこからその子独自の遊びが広がっていきます。
おもちゃに決まった遊び方なんてありません。
説明書なんか無くても、大人から見て何だかよくわからないものでも、本来子供は自分の発想で自由に遊びを見つけるものです。
大人は市販のおもちゃの対象年齢や本来の遊び方をさせようとつい気にしてしまいがちですが・・・。
誤飲など危険性がない限り、対象年齢なんて合わなくても、子供は自分で遊びたいように遊びますし、本来と違う遊び方でもいいんです。子供が遊びたいように遊べるのがおもちゃの役割なんですから。
この「自由な発想で遊べるおもちゃ」というのは見事に定番のおもちゃとなっていますよね。
トミカのミニカーやプラレール、レゴブロック。リカちゃん人形やぽぽちゃん、メルちゃん、シルバニアファミリーなど。
家に置かれたままの、もう遊び飽きたと思われるおもちゃ達。ちょっとの一工夫でまだまだ遊びの要素は詰まっていますよ(^_-)-☆
遊びは生きるための基礎になる
時には子供との時間にちょっと憂鬱になってしまうパパ、ママ、大人達。
大人がどんなに疲れていても子供はお構いなし!
しかもちょっと昼寝しただけですぐに回復してしまう子供達の驚異的なエネルギー・・・(-_-;)
その有り余るパワーをいかに発散させて昼寝に持っていき、何とか自分の時間を確保しようと、当時はあれこれ試したものです。
余裕のない子育て時期は、子供の遊びがどれほどその後に影響を及ぼすかについて気が付いていませんでした。
親が何かを期待して(将来役に立つから)という下心があると子供は必ず見透かして嫌がります。
そうじゃなくて、「こうしたら楽しいかも」と親自身が楽しんだ子供との時間というのは、不思議と記憶に深く残ります。
たとえ子供の方は何をしていたかそのものは忘れてしまっても、親が笑っている、楽しんでいるといういい感情だけは記憶の奥底にしっかり刻まれて、それは先々で何よりも成長の大きな肥やしになるんです。
幼児期の楽しい!と感じる遊びは、その後の学びの意欲に大いに関係しています。
大人から見たら「遊び」でも、それは成長する上で必要不可欠な「学び」です。
どんな遊びであっても実際に体験したことというのは、その後入ってくる知識の裏付けとなる重要な体験となるのですから。
大人も時には童心に返り、今しかできない子供と遊んで過ごす時間に『我が家流』と取り入れてみてはいかがですか?
by yosshi