サイベックス(cybex)クラウドQのカバーの取外しは超難解・・・
先日まだお目にかかったことが無い新しいベビーシート(キャリーシート)が入荷しました!
ドイツ生まれのサイベックス(cybex)クラウドQ。
新生児~13㎏まで対応。
同じサイベックスのバギーや、エアバギーにも取り付け可能なトラベルシステム。
あのマキシコシをも上回る至れり尽くせりの高機能と、ハイデザインなカラーと外観で、知名度も上がってきているようです。
エアバギーとマキシコシが登場してからでしょうか。今や各ブランド、メーカーがしのぎを削ってトラベルシステム対応の製品が次々と販売されています。
お値段もピンキリで、バギーだけで高いものは10万円以上する商品も・・・。
比較サイトも多くあって、情報を整理するのも大変ですよね((+_+))
さて、入荷したサイベックス クラウドQはとってもキレイ!(^^)!
でも車に付けるチャイルドシートはどんな汚れが潜んでいるかわかりませんので、当店では念のためお洗濯しています。
カバーの取り外し、取り付けに1時間以上・・・
まずはカバーの取外しにかかります。
??? これまでの経験上で外せていたものと明らかに形状が違う・・・
通常持ち運びの出来るベビーシートのカバーは、本体の淵に付いているフックや、突起物に引っかかっている布を外せば簡単にカバーが取り外せるのですが・・。そのフックもない・・・。
奥まった隙間にいくつかボタンがあるので、ひとまず外せるものは外していきます。
ですがそこからなかなか進みません。
布がぴったり本体にフィットしていて、取り外すためのファスナー、マジックテープも見当たりません。
それでも少しずつずらして、何とかして頭(上部)部分のカバーは外せました。
さあ、足元(下部)を外そうとすると、これがまた難しい・・。
このままでは構造的にどうやったって外せるとは思えない!!
ひとまず説明書で確認。
ところが、各カバーの名称を用いて「引き出します」「取り外します」としか書いていない・・。
あの~ その引き出し方、取り外し方がわからないんですけど・・・と。
困りました(-_-;)
スタッフ数名でああでもないこうでもないと四苦八苦して、ん? リクライニングをすることが判明!
リクライニングを倒せば、ピタッとはまったカバーに余裕が出て・・・
ようやく取り外すことが出来ました!ヽ(^。^)ノ
だって説明書にはリクライニングを倒してからカバーを外す云々の記載がなかったんですもん・・(-“-)
カバーを外した本体もやっぱりキレイ。ベビーシートは使う期間が短いからでしょうかね。
ひとまず各カバーをネットに入れて丸洗い。
さあ、問題は洗ったカバーを本体に取付ける作業。
足元(下部)のカバーは少々きつかったものの、リクライニングを倒した状態で無事に取り付けられました。
そして、頭の上部。
外してしまったカバーは形状が複雑・・・。
しまった!画像を撮っておけば良かった・・(-“-)
そもそもどっちが上か下かもわからない??
どの部分を起点にして付け始めればいいの???
再度説明書を参照することに。
カバーを取り外した図があり、上下の向きはなんとなく判明。
しかし付け始めの位置と順番がわからない。
頭周りは何とかわかったものの、後ろ側に持っていきたい背面部分のカバーが何故か前にきています・・・。
ここから先が進みませんでした。
説明書を見ても『取り外す時と逆の順番で・・』としか書いていないばかりか、ヒントになる箇所も見当たらない・・・汗
知恵も尽き果て、仕方なくカスタマセンターに問い合わせてみることに。
サイベックスさんでは、これまでカバー付け外しに関する問合せはなかったようで、『少々お待ちください』と保留の時間が少々長い・・・。
担当者の方も現物を前にして困っておられるような・・・。
その間にも何とかして出来ないものかと他のスタッフが知恵をしぼってくれています。
そうこうしているうちに、スタッフの一人がリクライニングを倒してみたところ・・
ん?もしかして・・・・・・出来た~!!
背面側になるはずのカバーがリクライニングを倒したことによって、ギリギリなんとか後ろ側にまわってくれました!
さて、保留が続いていた担当者の方へ解決したことを伝えなければ。
ようやく保留が切れて出来たことを伝え、めでたしめでたし!(^^)!
一応、説明書の取り外し方がわかりにくく、改善していただきたい旨を伝えさせてもらいました。
チャイルドシートは一般の方でも通常カバーを外してお手入したい方は大勢いらっしゃいますので、この声が今後の商品開発の部署に届くことを祈っています。
担当者の方もお困りのようでしたが、私のつたない説明にもかかわらず、大変ご丁寧に対応していただけました(*^_^*)
子供用品は洗濯できることが最重要項目!
リサイクルショップを運営していると、よくお客様から「これはカバーを外して洗濯できますか?」と聞かれます。
チャイルドシートに限らず、ベビーカー、ハイ&ローチェア、バウンサーなどの布製品は、カバーを外して洗えることが購入に至る条件となるものです。
時々、たいてい海外メーカーなのですが、カバーが外して洗えない仕様のものがあるんです。
本体に縫い付けてあったり、カバーが一体型になっていたり、明らかに外せない。洗えない。
もうそれだけでテンション下がります。
商品価値が半減してしまうんですね。
だって物を汚さない子供なんていないですもん。
子供はどうしたって汚して荒らして(バンバン叩いたり)荒っぽく扱ってしまうものなんです。(特に2,3歳児は)
なのにカバーが外せなかったり、外すのに非常に手間がかかるのは困るんです。
育児中のママ・パパは本当に忙しいんです。
日常的な汚れであれば少々目をつぶれますが、ジュースをこぼした、おしっこがもれちゃったなど、
どうしたってそのまま使うことが無理な状況になることも多々あるんです。
ベビー用品について安全性はもちろんなのですが、機能や見た目のデザイン以上にお手入のしやすさは是非優先していただきたいと思うのです。
メーカーの方はもちろん、購入される方も使い続けるうえでお手入しにくい商品は、後で後悔する確率も高いと思います。
個人売買では売り手も買い手もお手入のしやすさを考えていない!?
サイベックスのクラウドQの中古相場をメルカリで調べてみると、かなりいいお値段で取引されていました。ベビーシート単品だと5件足らずでしたが、いずれも2万円超え。
しかし詳細を見てみても誰もカバーの取外しやお手入の件について表記もなく、それに関しての質問もありません。
きっと皆さん1年足らずの使用で洗う必要性がなかったのですね。
でも購入される方は、たとえ見た目はキレイに見えても、会ったこともない人から洗っていない、そのままの状態で気にせず使えますか?
特に濃い色のカバーですと見えにくいだけで、汗ジミなどでけっこう汚れているものなんです。
赤ちゃんは汗っかきですからね。
メルカリで調べてみて思ったのですが、売り買い双方でお手入のしやすさについては『気にしない』というより、『気が付いていない』方が大多数なのかな、という気がしました。
店頭ではお手入済みのキレイな現物を目の前にしても、カバーが洗えるかどうかは結構聞かれますので。
見た目より使い勝手を!
商品に反映される価格というのは、安全性、機能、素材、デザインに、プラスお手入れしやすいよう工夫されているということではないでしょうか。
実際に日本のメーカーでは子供用品に限らず、お手入のしやすさをアピールしている商品もたくさんございます。
(ちなみに残念ながら海外メーカーでお手入しやすい、考えられているなと感じられる商品がすぐに思い出せません。あらゆる操作がカタイ・キツイ・わかりにくいといった商品が目につきます・・・)
『ものづくりの日本』と言われていますが、『本当に使いやすい、いいものを作る』というその視点は、確かに世界でも優れている部分だと思います。
お手入れ、メンテナンスのしやすさ、わかりやすさといったことを、消費者がもっと視点に取り入れて商品を選ぶようになると、メーカーも使う人の身になって本当に必要なことは何か、に基づいた商品開発をするようになります。
かつての大量消費していた時代はとうに過ぎ去っているのですから、ね。
今回未だかつて経験したことのないベビーシートのカバーの取外しに四苦八苦してつくづく感じました。
これだけ高機能、高品質、ハイデザインなのに、カバーが気軽に洗えない!という商品をいいところだけアピールしておすすめすることは出来ないなと・・・。
ちなみに当店では店頭販売以外にジモティーでも出品をしていますが、お手入がネックなことを記載し、了解いただいた方にしか販売しません。
相場よりかなり安く価格設定したこともあり、お手入れのマイナス部分をご納得の上、ご購入いただけました。
赤ちゃんとの日常の暮らしを想定して、お手入の部分まで配慮した商品はまだまだ少数です。
個人的にはコンビがかなり現実の使い勝手に配慮した作りになっているな、と感じます。
しかしどのメーカーもあらゆる部分で見た目重視的な感じがまだまだ否めません。
そして見た目重視で選んでしまっているユーザーもまだまだ多いかなと。
時々店頭では、使い勝手の悪さに気づかれていない、または二の次にしてしまいそうな方には、あえてネックとなる部分をお伝えすることがあります。(重い、場所を取る、操作がカタイなど)
するとかなりの確率で検討し直されます。
でもその分価格も抑えてあるので、その点にご理解いただける方はお買上になります。
今はこれだけ多種多様なベビー用品があり、情報が多すぎるために、かえって何がいいのか判断力がなくなってしまいます。
あくまでも使う側の視点で、どれだけ良い部分と良くない部分を伝えられるかということも、リサイクルショップの存在意義のひとつになるのかもしれません。
是非お手入のしやすさも、商品選びの条件のひとつに取り入れてみてください(*^_^*)
by yosshi